「いやーすみません。ジャケットの縫製の依頼が多くて、納品が遅くなってしまいました。」
「なかなか連絡が来ないなって思っていたんですよ。」
昨日は、小田原市内でスーツを依頼した個人テーラーの山内さんがスーツの最終調整に来てくれたのです。
やはり、個人でやっているだけあって、こだわりがある。
具体的にどんなこだわりかというと、その人の体のラインが一番綺麗に見える
ように細かい部分まで採寸するといったこと。
俺の場合は、大胸筋が発達しているため、「ウエストラインを思いっきり
絞ります。」と。
そうすると、「イタリア人が着るようなピタッとしたシルエットになるんですよ。」
近くない将来はイタリアのナポリと日本の二重生活を送りたいと思っていたので、思いきって
オーダーメイドスーツを作成しました。
そうそう、採寸したのは六週間前。
やっと形になった。
まずは、ズボンを履いて、次にフルオーダーで作ったシャツを着る。
そこにも、細かいこだわりがある。
「袖のボタンを留めないと、親指の付け根まだ袖口が来ますでしょ?それでいいんです。」
「ボタンを留めるて腕を伸ばした時に袖が足りなくならないようにするためなんです。」
もちろん、このシャツも仕掛けがあるんです。
それは、襟。
どういった仕掛けかというと、シャツの襟ってネクタイをしないと、立たないじゃないですか?
ただ、山内さんの作ってくれたフルオーダーのシャツはネクタイをしなくても、襟がしっかり立っているんです。
しかも、ジャケットの中にフニャフニャと入らないという形らしいんです。
要するに、カジュアルに着てもかっこいいと。
今回はスリーピースで注文をしたので、ベストを着てスーツを着てみると、、、
山内さんは、スーツの襟を持って、バシバシ!!としだしたのです。
「なんでこういう風にするんですか?」と俺が聞くと
「こうやった方が、スーツが早く体に馴染むんです。それと、人間の体は背中の方が丸くなっているから
その形を綺麗に出すためにやっているんです。」
あなたは知っていましたか?
10数回その作業をやって着てみると確かに動きやすい。
いつも、既存のスーツでしたが、身体に馴染む感じがすごい。
来年の飛躍のためのフルオーダースーツ。
一生に一度は着てみたいという夢がここでも叶った。
プロの山内さんの目から見て、補正する箇所が何箇所かあったようで
ズボンの膝、裾を1センチずつ詰め、上腕部分ももう少し詰めると。
出来上がりは、1月7日。
今から出来上がりが楽しみでしょうがない。
さあ今年の仕事も今日で最後。
今から行ってきます。
コメントを残す