価値判断を示せ！！

これは、なんだかわかりますか？

これは、鎌倉彫と言います。

実は、私が訪問に行っている患者さんの
大切な旦那さんが作ったものです。

もう、その旦那さんは亡くなってしまっており、
他にも作品があったそうなんですが、親戚に配ってしまったとのことでした。

で、残っているのが、この鎌倉彫なのです。

あなたには、この鎌倉彫の価値はどのくらいの価値がありますか？

きっと、彼女よりも価値は感じられないと思います。
なぜかというと、この作品にはストーリーがあなたにとって感じることができないからです。

要するに、人間はその物自体ではなく、その商品のストーリーによって価値を判断するんです。

もう少し詳しくお伝えしましょう。

と、その前に、今のあなたの鎌倉彫の価値を覚えておいてくださいね。

この、漆に塗られた、光沢のある鎌倉彫は３ヶ月間かけて、手彫りで作られており、南足柄市から
鎌倉まで、車で何度も行き来をして作られたものです。

しかも、この作品を作っている時は、もうすでに、肝臓に病魔が忍び寄っていて、体のだるさが
出現していた。

ただ、ただ、彼女に作品を残すためだけに作られた、世の中にたった一つの鎌倉彫なのです。

そして、この鎌倉彫が完成した３ヶ月後にご主人はこの世を旅立った。

どうでしょうか？
この鎌倉彫。

先ほどのあなたの思っていた価値より上昇しましたか？
もし、上昇したのでしたらあなたは、ストーリーによって価値基準が変わってしまったと
いうことです。

つまり、厳しい事を言いますが、あなたの中にその物単体に対する価値基準が無いという事です。

でも、安心してください。
あなただけでなく、ほとんどの人が、自分の中に明確な価値基準が備わってないのです。

逆に言うと、あなたが商品やサービスを提供していたとすると、その商品やサービスの
ストーリーを語る事で、価値基準が大きく変わるのです。

つまり、お客さんは商品単体では無く、商品のストーリーを買っているのです。

この原則は今後も揺るがないので、この原則を知っているあなたは、この原則を知らない人より
１００歩ほど先を行っている事になります。

ですので、あなたのストーリーを多く語る練習をしてください。
あなたがストーリーを語る事によって、同じサービスや商品を提供してたとしても、
ほとんどの人があなたの商品を選ぶようになるからです。

ぜひ、「ん〜いい事聞いたなー」では無く、紙やパソコンの中にストーリーを綴ってください。
そして、実際にストーリーの威力を試してみてください。