子供を成長させない役割

一昨日の土曜日は久々に息子はサッカーの試合がありました。
その前日には息子にとってショックな出来事があったから、本人的には
メンタルはどうなのかと思い、俺は心配していたんですが、案の定
自己評価20点とのことでした。

試合の前日に何があったかというと
俺の祖母が特養にいつもショートステイに行っていたのですが
土曜日からロングステイになり、家に帰ってこなくなったのです。

息子は、毎日俺の実家に小学校が終わると帰宅していたので
玄関を入ってすぐ右側の部屋に祖母がいて、必ず二階に上がっていくときに
息子の瑠伽は
「おばあちゃん、ただいま〜!」と言って
握手をしてから二階に上がっていたのです。

祖母は右膝から下に深部感覚麻痺があり、俺が治療をしていましたが
なかなか改善までには至らなかったです。
そして昨年、吐血をして入院してから、少し認知が出てしまっていたので
瑠伽は、
「おばあちゃん、俺のこと忘れちゃうかな・・・」
と聞いてきたので、
「う〜ん。 たぶん忘れちゃうなぁ〜。」
と伝えてから、元気がなくなってしまいました。

なので、土曜日の朝、「試合にいく前だったら居ると思うから
その時おばあちゃんと一緒に写真撮って、それを持っていかせれば
瑠伽のこと忘れないと思うよ。」
と伝えました。

そして、日曜日の朝、女房と二人でサッカーの練習の当番があったので
実家によると、今まであったベッドがもうなくなっていました。

経験的に、こうやって当たり前であった事が
当たり前じゃなくなる事を実際に体験する事で、日常の大切さを息子は学んでいくんだろうと。
だから、あれは危ないこれは危ないと言って経験させないことは
子供から成長を奪っているんだと思います。

もちろん、命に関わるようなことは注意が必要ですが何でもかんでも安全を求めるのは
いつも快適な空間で過ごしているうちの犬と同じじゃないかと、俺は思います。

そして、子供を成長させない役割として、自分自身を成長させない大人です。

俺は、なんでも自分が納得しないことを伝える事が
物凄い嫌です。

だから、子供にサッカーを教えるにしても
自分自身で学ばないと嫌なのです。

感覚的に伝えることは、子供達にとってはひどいとすら思います。
なので、先週イタリアの育成年代の指導者資格をとる講座に参加しました。

それをうけていて、思ったのは、やっぱり俺が思っていたことは
合っていたということです。

それは、どんなことかというと

なんのためにその練習をしているのか?

という疑問があったからです。
そんなグラウンドを何周もただ走らせる意味があるのか?と
それから、そのシュート練習は実際に試合でそんな場面があるのかと。

日本とヨーロッパの決定的な違いがわかりました。
だから、子供のお成長をさせない役割のコーチは子供にとって
害の何者でも無いと。
ボランティアだからいいとか、そういう問題じゃ無いと。
良くも悪くも子供達は素直です。
大人たちのいうことは小学校低学年中学年くらいまでは忠実に受け入れます。
だからこそ、ちゃんとした理論を持って伝えるのがコーチの役割なんじゃ無いかと
俺は思います。

親であるなら、仕事だけではなくて
常に自分自身を成長させることにフォーカスすべきじゃ無いのかと
思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です