夕方の会社の事務室での会話が聞こえてきた。
「まったく、こんなに働いてるのに、全然給料増えねーし!!」
「休みもすくねーしよー!」
「本当だよな!!」
「上の奴らは全然働かねーしよー!!」
「こうなったら、みんなで嘆願書を書いて、社長に持っていこーぜー!」
「そうだな!!、このままじゃ、この会社は絶対変わらねーし、そうしよーぜ!!」
「それぞれ、ここに名前を書いて拇印を押そうぜ!」
「全員揃ったら、俺が代表で持っていくからよー!」
そんなやりとりを、背中越しに聞きながら、黙々と事務仕事をしていた俺ですが。
どう考えても、うまくいくわけないだろうな、と思いながらパソコンのキーを打っていました。
そして、2日後。
社長から、怒りの報告が。
もちろん、俺は、拇印も押してないし、サインもしてない。
なぜなら、そんな事をしてWin-Winになるとは思っていないし、信頼残高が増えるとは思わなかったからです。
あなただったら、どういった方法でこの問題を解決したでしょうか?
ある意味、俺は、第三者の視点で見ていて、ズルかったかもしれない。
さて、先ほど、信頼残高と書きましたが、この信頼残高が私達がこの地球で生きていく上で
お金よりも大切なことなんです。
逆に言うと、この信頼残高が多く残っている人は、いくらでもお金を稼ぐことができるのです。
じゃあ、信頼残高ってどうやって増やすの?
と思われたかもしれません。
それには、簡単な方法があるのです。
例えば、不誠実な事を続けて、長期的な良い関係を持つ事ができるか?
と考えればいいのです。
そうです。キーワードはその考え、行動をしていて、長期的な良い関係が作れるか?
と考えて、答えが、NO!でしたら、それは信頼残高から信頼を引き出しているのです。
逆にYesでしたら、その行動、言葉は信頼残高を積み立てているのです。
ですので、今日から自分の行動は信頼残高を積み立てているのか、それとも引き出しているのかを
考えて行動してみてください。
ここで、注意があるのですが、同じ行動をしても、受け手によっては引き出してしまう事も、預け入れになる事もあるのです。
例えば、今までの仕事を部下に任せる
これは、預け入れになるのか、引き出しになるのか、どちらかわかりますか?
答えは・・・
あなたと相手とのその時の信頼残高の状態による。
です。
要するに、あなたの信頼残高がすでにマイナスなら、きっと部下は、「また、自分が楽をしたいから、俺に仕事を降りやがって!」となるだろうし。
逆に、信頼残高がプラスなら、「俺を認めてくれて、新しい仕事を任せてくれるんだな」と思うかもしれません。
ですので、出来るだけ多く預け入れの行動や言葉を使うようにしてみたらどうでしょうか?
もちろんこれは、信頼残高なので、引き出す事も絶対にあります。
なので、引き出す事=悪い事とは一概には言えません。
ですが、信頼残高を増やす事は、きっと死ぬまで考えなければならないことだし、やらなければいけないことだと思っています。
さあ、あなたは今日は誰にどんな預け入れをしますか?
信頼残高、初めて聞きました。
確かに、相手に対しての印象で受け入れ方が変わります。人と関わる中で良いスパイスになりそうです。
信頼残高を高める活動が人生において一番大きな事だと思います。
もちろん、自分自身との約束を守る事も信頼残高を高める事になります。