食うか?おじさん

外は、土砂降りのスコール。

雷も近くなっていて、店の電気もチカチカと。

3歳のあかりちゃんと6歳の息子の瑠伽はひきつった顔をしていました。

その土砂降りのスコールの中に、2名のお客さんが現れたのです。

「こんばんわー。」

「オリオンビールもらえる?」

そうすると、従兄弟のゆういちが

「にいちゃん、あの人に釣りを教えてもらってるんだよ。
釣りのプロなんだよ。なんかスポンサーとかついてて。」

へーそうなんだ。

と思いながら、「仕事がプロの釣り人なの?」
と聞くと。

「仕事は別のことをやっているんだけど。」と。

しばらくすると、見たこともない魚の刺身が出てきたのです。

赤みがかかった魚で、見た目はタイに似てるかな

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「これはなんていう名前なんですか?」と俺が聞くと

「オジさんだよ。」

という答えが返ってきたのです。

オジさんって変な名前だなーと思いながら、ついていたわさびと醤油をつけながら
食べてみると、なかなかうまい。

ちょうどさっき来たプロの釣り人が釣ってきた魚を神奈川から来た俺に出してくれたんです。

それにしてもなんでオジさんという名前が付いているのかというと
顎から日本ヒゲみたいなものが出ているからだそうです。

初の泡盛も堪能しながら美味しい魚を食べ満喫して
沖縄から帰ってきてもオジさんという名前が残っているんです。

これは、ビジネスでも使えることで、他のタイとかマグロとかと明らかに違うからです。

つまり、ポジショニングができているということです。

魚という抽象度でしたら記憶にも残らず、スルーしてしまいます。

要するにガソリンスタンドと同じです。

ここで、例えばハイオクしかないガソリンスタンドだったり、
経由専門のガソリンスタンド、灯油専門ガソリンスタンド、洗車をしながらマッサージサービスが受けれるガソリンスタンドなどがあったら、明らかに違うポジションを取ることができますよね?

この他と何が違うのか?を徹底的に考えることが必要で、それこそが
あなたの商品やサービスが顧客から選ばれる理由なのです。

たくさん違うものがあってはお客さんが混乱してしまうので、他とは違う一つのこと。

これを徹底的に探してください。

そのためには抽象度のコントロールを使うのも一つの手です。

例えば地域で区切ってもいいし、商品の特徴を変えてもいいし、

でも一番の他とは違うものがあるのです。

それは、あなた自身です。

これは他とは一緒にできない唯一の方法だと。

だからセルフプロモーションはマーケティングには絶対に必要なのです。

 

 

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