ストレッチや筋トレをすればするほど身体が悪くなるのをご存知ですか?

人の体に関わる仕事をしていると、何が本当に正しいのだろうかと
いつも思います。

というのも、介護予防には運動が必要条件で筋トレをしようとか
身体が硬くなってしまうからストレッチをしなければならないとか
思われるかもしれません。
ですが、俺が思っていることはこうです。

リセットが先だろという事です。
なぜそう思うのかは、3つの理由があるからです。
そのうちの1つ目は、運動学的観点からです。
つまりどういうことかというと、今まで若い頃からずっとある動きを
しています。
その動きが正しいか悪いか決して意識してきませんでしたよね?
で、その結果50代になってから、あれ?ちょっと膝が痛くなってきたとか
肩が上がらなくなってきたとかになってきているんです。
そして、要介護か要支援でデイサービスに来て、一生懸命に理学療法士や
作業療法士に言われている筋トレを真面目にやっていくわけなんです。
ですが、卒業していく人は俺の経験上本当にまれで15年くらい携わっているのに
5人もいないと思いますよ。
だから、筋トレとかストレッチが先なのではなく、悪い動きをリセットする事が
先なんです。

そして、2つ目の理由は予防の面からです。
予防は、人生においてとても重要な側面を持っていると思います。
そのために、保険に入ったり、何かを学んだりといった事を人は積極的にしているんだと思います。
そして、まさしくこれ以上悪くならないようにと思ってデイに通う。
でも、本当の予防ってなんなんでしょう?
今話題の新型コロナウイルスについても同じ事が言えると思います。
というのも、新型コロナウイルスにかからないように予防するためには
どうしたら良いのか?
根本的な解決方法は2つしかないと思います。
死んでこの世からいなくなるか、それともかかっても無症状の状態になって
気がついたら治っていたというのが解決策だと思います。
つまり、リセットさせる能力という事です。

そして、3つ目は習慣的な視点です。
というのも、人間は習慣の生き物です。
そして、習慣になってしまったものは簡単に改善する事ができません。
例えば、お風呂。
うちの息子はお風呂が大好きなんです。
そして、風邪をひいて寝込んでいても、女房が清拭をしてあげるといっても
意地でも風呂に入らないと気が済まないんです。
そして、娘は食事が終わったと同時に洗面所に歯ブラシをとりに行きます。
そして、俺はというと家に帰ってからはすぐに地獄の4分間トレーニングをします。
これが、湯川家の習慣です。
あ、女房の習慣は犬の散歩に行ってきた後、必ず犬のトイレのシートを交換します。
これって、自分たちは決して意識する事なくやっていると思います。
要介護状態や要支援状態になっている方達も、意識せずに行ってきた習慣によって
身体の色々な部分に障害が出てきてしまっているんだと思います。
習慣的な観点から見ても、リセットをまず初めにする事が重要になってくるんだと
いう事です。

この、運動学的な状況、予防的な観点、そして習慣的な視点で見ても
まず必要なことは付け加えるのではなく
リセットをすることだということです。

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