認知症は結局は人間性?

「認知症って、具体的になんて説明しますか?」

この質問から、昨日の勉強会が始まりました。

毎月ある、いずみケア株式会社さんの勉強会で
今回は外部講師である、認知症のエキスパートの鳥海先生の講義でした。

で、最初の質問の答えについて、鳥海先生はこうやって教示してくれました。

脳疾患による症候群

そこで、大切な3つの視点の大切さがあると

  1. 対象者である方のバックグランド、性格、特徴を理解すること
  2. 人間としての心理、欲求、自我ねどへの理解と高齢者の理解
  3. 病気など対象者の現状への理解

つまり、認知症である人の
今までの生活パターンと歴史をどれだけ深く知ることができるのかが
認知症患者さんの支援のための大きな鍵だということ。

まずは、この3つの視点の1・2を徹底的にやること。
3の病気については、専門職なら勉強してるからわかるはずですけどね。

そのために必要なのは、心理学

結局は人間がやることだから
人間について知らなければならないというジェームスの言っていた事に落ち着くんです。

リーダーシップでジェームスが教えてくれた事をベースに
鳥海先生の講義を聞いていて、最後に鳥海先生が
「僕の講義どうでしたか?」
と聞かれたので、

こう答えました。

自分が理解したのは、
人間としての根本的な欲求を把握して、その対象の方とどれだけラポールが築けるかが重要だと思います。
そして、観察力とそれに対するアプローチの多様性がポイントになると理解しました。

鳥海先生は一瞬キョトンとした表情になっていました。
多分、思ってもみなかった答えを俺がしたからだと。

最後に、こうやって伝えました。

「これは、認知症の講義ではなく、人間理解のための講義としてやっても
いいと思います」と。

さらにキョトンとしていましたが。

そうそう、その人を理解するためには
その人の生活の範囲を考えると良いですよとのアドバイスは
新しい視点をもたらせてくれました。

生活の範囲というのは、言い換えると活動の幅です。

高齢者になればなるほど、外出をしなくなり、自分の家の中だけになり
さらにそれも狭まり、自分の部屋の中だけになると。

だから、その方とコミュニケーションをとる時は
その方の活動の範囲内の話をしなければラポールは取れないと。

これも結局は、その人の事をどれだけ深く
理解しようと努めた結果ですよね?

この視点が今までなかったのは、俺が深く理解に努めていなかったと。

反省と同時に、まだまだ成長できると実感させられた
昨日の講義でした。

 

 

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