希望を潰すのか?

哲学的思考

昨日、自宅の留守電に間中病院から電話が入っていました。
地域医療連携室からの連絡でした。
内容は、今私が関わらせていただいている患者さんの装具の関係です。
その患者さんは左麻痺があるんですけど、どうしても歩きたいという希望があります。
なので、なんとか膝折れがしなければ歩けると判断したので、入院していた間中病院で装具の作成を患者さんにお願いしたんです。
ですが、義肢装具士がちょっとおかしいんですよね。何度かやり取りしたのですが、
患者さんの希望に応えようとしないで色々な理由をつけてくるんです。

その中の一つが、俺の装具の理解がどのくらいあるのかとか
メールで来るんですよ。
もちろん、俺は装具のプロではないので、詳しくないですよプロの人から見たら。
だから、立脚時に膝折れがしないような装具としか言えないんです。
そして、昨日の間中からのファックスに書いてあったのが
その患者さんが入院中に高次脳機能障害があるので、転倒のリスクがあるから
装具は作らないと伝えてありますということが書かれていました。

転倒のリスクがあるから作らない。
つまり、患者さんが希望していることも転倒する可能性があるから作らないと言っているんですよ。
もう3ヶ月も関わっていて、高次脳が多少はあるが俺ももうこの業界に20年近くいるので
どれだけなのか分かりますよ。

まだ、患者さんは若く理想もあります。
それにできるだけ寄り添うのが治療家ではないのかと思っています。
例えそれが叶わなくても、全力で寄り添うのが治療家でもあるし俺のアイデンティティーなんですよ。

 

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