先月に東洋医学の古典の黄帝内経を読んでいるとお伝えしたと思います。
その中で患者さんの状態を確認するためには脈診がとても重要だということでした。
それから、毎回患者さんの脈診をしているのですが、やはり黄帝内経が言っている事は正しい。
1つ目は季節です。
脈には季節が関係しています。
具体的には四季に従った脈が現れてくるんです。
春から夏に向かって段々と脈が力強くなって表面に浮いてきます。
逆に秋から冬に向かっては脈は弱くなって深い場所に移動するのです。
2つ目は病状です。
脈に関して、病状を表してくれるものがあります。
以前、患者さんの脈をみていたら、まるで手首のところに蛇が這っているような感覚に遭いました。
とても気持ちが悪かったことを今でも覚えています。
そして、その脈をみてからすぐその患者さんは亡くなってしまいました。
理由は全身に癌ができてしまっていたからです。
3つ目は回復か進行かということです。
脈の状態が悪くても施術によってその脈状が季節に対して類似してきているのであれば
その患者さんは回復傾向にあるということです。
逆に季節に逆らう形になる時は患者さんの体の状態は残念ながら回復することは難しいということです。
やはり実際に自分で古典に沿って研究することが重要ですね。
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