春よりも早いお別れ

先生、先ほど病院から連絡があって母が急変したから来てくださいと言われたので
今日の

施術はお休みさせていただきます。
そんな電話が13時にありました。

その患者さんとは平成26年8月からの付き合いなので、11年になりますかね。
きっかけはもう20年近くになる前の職場で一緒に仕事をしていた金盛先生の義理のお父さんが主催するバーベキューに呼ばれたのがその患者さんに初めて会った時になります。

「膝が痛くて病院の先生からは手術をしろって言われてるんだけど、どうしても手術をしたくないんだよ。先生膝の治療をしてくれないかね?」

そこから、色々と思い出があります。
自分でつけた沢庵をくれたり、7輪で煮込んだ野菜の煮込みなど
沢山美味しい食べ物をいただきました。

一昨年くらいですかね、なんだか左膝が腫れているように感じたので鍼通電治療と灸治療を実施していたのですが、どうも改善しません。

そして、よく見てみるとなんだか、手の甲も浮腫んでいたんです。
元々、糖尿病があって腎機能も落ちてきていたのでその可能性が高いのかなと
思い、一応ご本人と娘さんに説明をしました。
また、心不全の可能性もあるので、一度早めに受診してくださいと伝えてから3日後に
娘さんから、デイサービスで胸が苦しくなって市立病院に運ばれました。と連絡をいただきました。
やはり、心不全だったようです。
その後、透析を導入することになりデイサービスと鍼灸治療を受けていたのですが
昨年10月の上旬、日曜日の夕方に電話がご本人からあり、透析から帰ってきたら
身体中が痛くて寝返りも打てないんだよ。
明日訪問に行きますね!と伝えたところ月曜日の朝、娘さんから電話があり、救急車で運ばれましたとのこと。脳出血でした。
幸い、麻痺も残らずに安心していましたが、食欲が無く栄養が摂れていないようでした。
そこから転院して透析ができる病院で回復期のリハビリを行っていたのですが。

令和7年2月6日にご逝去されたと娘さんから電話をもらいました。
その電話で、娘さんからは母は先生と出会えて本当に幸せだったと思います。という言葉をいただきました。
その言葉をもらえただけで、俺は嬉しかったです。
ただ、やはりずっと関わらせていただいた方とお別れするのは、寂しいですね。
先週も電話をもらった時にはすごく元気な声をしていたので、退院するのを待っていただけに本当に残念です。

今まで長い間お世話になりました。
ゆっくりと天国で暮らしてください。
ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です