理解と共感の違い

「あいつは、理解力があるよね。」
「コミュニケーションに重要なのは共感力の方だよ。」

こう言った話はよく出ると思います。
ちなみに、共感が大事というのはうちの女房です。

仕事上、看護師をしているのでこの共感力というのは
ものすごく患者さんとの信頼関係を築くために重要なんだと
言っています。

でも、俺は共感力よりも理解力の方が重要だと思っているんです。

じゃあ、何故共感力よりも理解力の方が重要なのか
その理由のうち一つは人間の脳の構造上から見てのことです。

というのも、本来共感力というのは、脳に欠損が起きていなければ
誰にでも備わっている能力です。

例えば、私たち日本人は世界の中で見てもとても恵まれている環境にあると
思います。
多分、これを読んでいるあなたも、子供の頃に腹が減って死にそうになったことや
水溜りの泥水を飲んだりしたことは無いと思います。

そこで、UNICEFのCMを見てアフリカの子供達が
お母さんい抱き抱えられて、お腹が飢餓で膨れ上がって、周りにハエが飛んでいる映像をみると、かわいそうだな。
という感情が出てくると思います。
これが共感です。

一方、理解力というのは私た定義しているのは、共感の先だということです。
要するに、かわいそうから、どうしてこうなってしまっているのか?
何が原因でこういう子供達が出てきてしまうのか?
親は子供に対して何を思っているのか?
これを知る事が理解だという事です。
言い換えると、自分の頭を総動員してより深く洞察していく事だと。

そして、共感と理解は人間関係の側面から見ても
深さが違うという事です。

どういうことかというと
共感というのはさっきも書いたように、誰でもできる能力であると。
一方理解というのは訓練が必要な能力であるということです。

そして最後に、価値的な判断からして共感は誰でもできること。
もう一方の理解は努力が必要なことから、理解の方が価値があり
習得することは難しいということです。

どうでしょう?
よく使う言葉ですが、はっきりと物事を定義することは
とても大切なことだということです。

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