勝利至上主義とは誰のためか?

先生、この新聞持っていきなよ。
そう言って渡してくれたのが、朝日新聞のサッカーの記事でした。
読んでみると、少年サッカーの県大会でその期間中に一度も試合に出場しなかった子供が
20%という数値でここ数年推移しているということです。

なぜ、そのような事が起きているのでしょうか?
それは、小学生年代においてちょうど6年生くらいから成長が早い子供達は
身長も体重も夏休みの時期でぐんと伸びる事が珍しくないです。
そのため、サッカーにおいてだけでなく他のスポーツでも成長が早い子供の方を使いたくなるのは否めません。
なぜなら、圧倒的なフィジカルの差が出るからです。

そして、全国大会などの大きな大会になればなるほどその傾向は大きくなります。
でも、日本のサッカーは本当にこれでいいのでしょうか?
という新聞の記事でした。

でも、それって本当にいい事なのか?
という議題が出ていてそれを改善させるための大会を作ったとのことです。
具体的にその大会では全員が出場しなければならないというルール設定が
されたようです。
これってとてもいいルールだと思うんですよ。
日本では珍しいルールですがスペインなどでは、特定の選手だけ出場させ続けると
ペナルティーがそのチームに課せられて勝ち点から引かれてしまうというルールというか
法律が策定されているようです。

でも、このルールでこのまま進むとしたら起こることも予想されます。
それは、さらに強いチームと弱いチームが明確になると思います。
なぜなら、全員が出場しなければならないというルールーだったら
全員が満遍なく高いレベルでサッカーをできるセレクションが絶対に始まると思うからです。
これはスポーツにおいてサッカーにおいて勝敗を決める事が結果になっているから
無理な事だということ。
俺がルールを作るのでしたら、勝敗の他に例えばダイレクトパスが何本通ったか?
とか、ゴールキーパーのセーブ率だったり1対1の競り合いで勝ったチームには何ポイントだったり、ポイント制に移行することでゴールを奪った数だけで勝敗を決めるゲームから始めて勝利至上主義に一手を打てるのではないかと。
それがジュニア期においていい事ではないでしょうか?

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